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本来あるべき保育園像とは?

悩ましい問題ですよね~
設計者として一応そんなことは考えてみるのですよ。
後に押し寄せる現実問題に押しつぶされながらも、です。

キララ竣工18

機能、安全性、環境など客観的に測定できたり、皆さんが合意できる点については、
コストの問題を除き採用すれば宜しい。

建築で難しいというか、奥が深いのは、明確にこうしたらいいという結論が無い場合が多いということです。

誤解を恐れずに言ってしまえば、
「好きはいいに勝る。」
そういうことです。
チョット問題はあるかもしれないがこれが好きなんだからしょうがないじゃない。
やっぱり、そういうことです。

キララ竣工16

不特定な人が保育園を利用しますから、上記のようでは困りますが、
でも、経験のある保育園でポリシーを持っておられるところは多いみたいです。

安全を思うばかりでは、全ての部材の角を丸めてできるだけ柔らかい怪我をしないものの選定となりがちです。

最近の記事に保育園での仕上材料の「木質化の推進」というのがありました。
本当ですか?本気ですか?
私は耳を疑いたくなりました。
喜ばしいことなのですが、木なんてものは空いたり、反ったり、場合によっては割れたり。
しかも燃えますよ。
消防はなんていいます?

キララ竣工17

脱線気味ですね。

何が言いたいのか、

園児には幼少の頃から本物の天然素材に触れる機会をつくる

そういう目的がはっきりしているならば、ある種の短所には目をつぶってもそういう観点で保育を考える。
施設もその延長線上で考える。

以前に見学させて頂いた施設は無垢の木材を多用されていました。
私は好きですが、やはり傷がつき易かったり、汚れたりしています。

「当たり前です。それでいいのです。」

自信を持ってそう言い切れるかが焦点ですね。

キララ竣工19

こちらの施設はこれから運営を始めます。

そして、少しずつ特色を出していってくれると期待しています。


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保育園ってどういう施設か?

正直、そのレベルから計画はスタートしました。
お施主さんは小児科のお医者さんで子供さんのことに詳しいのでしょうけれど、
本格的な保育の経営に関してはこれが初めてといっていい状況でした。

私も保育園の設計などやったことがなかったので、もちろん資料をひも解いて勉強もしましたが、
何より先年度に開園した同様の施設を複数見学させていただいたことが大変参考となりました。

キララ竣工11

どの施設のスタッフさんも保育に情熱を持って、熱心に働いておられたと記憶しています。

ただそこには大人の事情が当然横たわっているわけです。
子供さんのためには出来るだけの配慮をしてあげたいところですが、
建設的な観点からすれば、それは直ぐにコストに跳ね返ってきます。

「予算的にこれぐらいしか出来なかった。」

そのような正直な言葉をお聞きして、
やりたいことできることの選択がコントロールできるだろうか、と自問した記憶が今になっては懐かしいですね。

その工夫のひとつが下の写真。

キララ竣工15

2槽シンクを設けなければならない点、やはり業務用のキッチンの選択となってしまうのですが、
全てをメーカーにお任せで設計+施工をして貰うのではなく、
安く手当てできるものは施主サイドで購入していただいたり、家庭用の機器をミックスして取り付けたり・・・

コスト的にはある程度貢献できたかな、とは思っていますが、
使い勝手からすればメーカー仕様そのままの方がやっぱりいいのかな・・・なんて。

結果を並べて比較できないので何とも言えませんが・・・

キララ竣工12

多機能トイレは福祉の基準から要求されていたので設置しましたが、
これもメーカー推奨のセットプランがとても高価だったため、
同様の商品を一つ一つこちらでピックアップして構成しています。

キララ竣工13

上記写真はスタッフルームです。
床の仕上は保育室と同じように見せていますが、コスト的には全然違う長尺シートを採用しています。
また、照明は前の施設の再利用です。
スタッフさんには申し訳ありませんが、
予算を出来る限り子供さんに向けたい意図から了承していただきました。

キララ竣工14

事務机だけは造り付けとさせてもらいました。
もっと造りこむことも可能でしょうが、本当に必要なところがどこまでなのか、
その線引きに設計者は悩まされます。

頑張って、意識して、設計して、
こちらの思うような予算に合わせるコストコントロールはやはりそれでも難しいですね。




では、施設概要に触れますと、
「ぷちはうすキララ保育園」と申しまして19人の園児さんを預かる小規模な保育園です。

既存の鉄骨3階建ての医療ビルの1階をリノベーションした、平たく言うとそうなります。
なので外部は基本的にいじることなく、1箇所を除いてアルミサッシも既存のまま活用しています。
(新築なら、外部の開口まで神経を使うのですが、そうはできないので・・・)

キララ竣工06

東大阪市にある施設ですが、建設に掛かる費用に補助金を頂く条件に
「既設の建物を利用すること」、というのがあり、すなわちリフォーム、リノベーションとなる訳です。
別な表現で、専門的な言い方をすれば「用途変更」という概念で進めてきました。
よーく見て頂ければお分かりいただけるかと思いますが、必要ではないところに柱や壁があります。

キララ竣工07

用途変更、リノベーションに当り、構造変更は原則できないので、構造的に必要なものは残置せざるを得なかった、
そういうことです。
使い勝手や意匠的には残したくないものを残さざるをえない
→ならばできるだけ狭さを感じさせないオープンな平面計画を!
このお話を頂いた当初から頭の中に浮かんだコンセプトですかね。

なので、保育室の一部は必要に応じて間仕切りをするため開けたらこんな感じ。

キララ竣工09

閉めたらこんな感じ。

キララ竣工08

どうでしょうか、結構スッキリ出来ていると思いますが・・・

施主さんのご希望を反映して床材はコルクタイル、床暖房対応のもの。
(即ち、床暖房が完備されているということです。園児さん羨ましい。)
フローリングの硬さはなく、それでいて自然素材。
安全性と快適さと健康面などを両立させること、
言葉にするとそれだけですが、なかなか難しいことです。

キララ竣工10

保育室廻りは全て腰壁を設け、出隅は当て木をしてアールをつけて施工してもらいました。
引き戸の建具は、原則、上吊り式のソフトクロージング機構+戸先指詰防止ゴム付き、とし安全性を高めたつもりです。

機能的な視点からのお話になりました。
次は別の視点からご話をしたいな、そんな感じです。

直近が住宅の竣工の記事でした。

サボりにサボって本日UPする記事がまたもや竣工の記事。
仕事が無いよりはあったほうがよい訳で、その意味ではブログが更新できないほど忙しかった・・・
などと言い訳をするのでした。

キララ竣工05

記事の更新をためらったのは、ここにあげるモノが住宅ではなくて小規模な保育園であったこともあります。
”木造らしい住宅をつくる”なんて見栄を張っている手前、
チョット違うんじゃないの~なんて照れが本人にはあったりします。

キララ竣工04

でもまあ私が設計したことには変わりが無いので・・・
自分で写真を見ても、なんとなく自分らしい、って思えるところも微笑ましい・・・
いや、怖ろしいと感じます。
(いつも同じことの焼き直しなんじゃないの~と思われるんじゃないかとの恐怖ですね)

キララ竣工03

でもって工事途中もUPしようと思えばできたはず!
そうなのですよ!
ただ、年明けに風邪をひいた・・・
それがことの外尾を引いて、1月中は正直そんな気になれなかったのでした。

キララ竣工01

2月はできたかもしれない・・・
でもしなかった・・・
これは住宅ではない、施設特有の要因でしょうか。
小規模とはいえ、行政から補助金を頂く事業なので、役所対応もしなければなりません。
これが住宅を主にしている私にとっては結構な重圧となって降懸かったのですね。

キララ竣工02

元来気が小さい方だと思っているので、そのプレッシャーに耐えるのも一苦労。
何とか、かんとか、先日引渡しを行ったので、漸く安堵しているそんな昨今なのです。

続きは、また後日。
少しずつ内容に触れていきます。



住宅の確認も下りたし、契約も済んだ、通常ならちょっと落ち着いて一息つけるところですが、
順次計画を進めないといけない改修物件が待っていて、それどころではないようです。
(以前にもちょっと触れました、有難いことですが。)

建築の計画だけではなく、運営側スタッフも時間外にだと思うのですが、
頻繁に打合せを行い、書類を整え、なかなか大変なようです。
ホント、バタバタです。

01panic150627.jpg

これほど関係者が頑張っても、今のところこの計画が実現するかどうか誰も分かりません。

とにかく、できることをやって、後は審判を仰ぐだけです。


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